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『危険と管理』第38号目次/序文

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『危険と管理』第38号 目次/序文

第38号『保険金不払い問題とリスクマネジメント』 2007年1月

目次

まえがき 戸出 正夫 (i)

第30回全国大会第一統一論題「保険金不払い問題とリスクマネジメント」

  • 保険金不払いとリスクマネジメント-問題提起-戸出 正夫( )
  • 保険金不払いとリスクマネジメント-保険経営理論からの考察-大城 裕二( )
  • 保険金不払いとリスクマネジメント-明治安田生命事件を中心に-中居 芳紀( )
  • 保険金不払いとリスクマネジメント-保険会社のリスクマネジメント-鴻上 喜芳( )

第30回全国大会第二統一論題「新会社法とリスクマネジメント」

  • 会社法とリスクマネジメント -問題提起―吉川 吉衛( )
  • 債権者保護の観点から見た会社法城戸 善和( )
  • 会社法におけるリスクマネジメント情報の開示とその効果上田 和勇( )
  • リスクマネジメントと監査役監査-会社法による内部統制システムを中心に-奥井 武史( )

<全国大会自由論題報告・関西部会および関東部会報告>

  • ベンチャー企業のリスク測定に関する一考察松本 峯治( )
  • 安全・安心とリスク管理奈良 由美子( )
  • グローバル企業におけるリーダーシップの重要性姜 徳洙( )
  • リスクマネジメントの視点から見た組織再編における形態の多様化とそのインパクト高田 真也( )
  • ヨーロッパにおけるリスクマネジメント亀井 克之( )

<事務局関係資料 他>

  • 日本リスクマネジメント学会 活動の記録(2006年1月~12月)( )
  • 会員著作目録(2006年1月~12月)( )
  • 戸出正夫教授の定年退職によせて・亀井 利明( )

はしがき

日本リスクマネジメント学会 理事長 戸出 正夫

 平成17年度は人災による災害が多発した年であった。平成18年度に入っても一向に改善される兆しは見えてこないのははなはだ残念なことである。ガス瞬間湯沸し器の一酸化炭素ガスによる死亡事故、家庭用シュレッダーによる幼児の指切断事故、パソコンや携帯電話用電池の発火事故、トラックの車輪を支えるハブの強度不足による5万台を越えるトラックのリコール、不二家事件、そして、本稿執筆中の今、北海道北見市の都市ガス漏れによる住民の死亡が伝えられるなど、わが国メーカーが誇っていた品質管理の信頼性は著しく損なわれている。

 一方、保険契約に伴なう保険金支払いに関し、契約を遵守することにかけては紳士的でまじめなはずの保険会社が保険金の不払いや支払い漏れを起こし、問題が発覚してから今日現在で1年半を経過しようとしているのに、とどまることを知らない。数日前ことであるが、平成19年1月17日付け日本経済新聞は、某生命保険会社の保険金未払い500件の存在を報じ、今日ですら未払いの事実が陸続と暴露されているのである。これもメーカーと同様、いわば品質管理の信頼性を大きく損なってしまったといえよう。

 これらの不払い、支払い漏れ、未払い等には、保険会社側に同情すべき点もあり、一概に責めることもできないが、少なくとも商品や社内体制に問題があったことは間違いない。我が日本リスクマネジメント学会は、9月に大阪市立大学で行われた全国大会で、共通論題として本問題を取り上げた。それがどのような規模で生じ、どのくらいのインパクトで保険契約者および保険者を直撃したのか、そして保険金を受け取るべき被保険者や保険金受取人の権利をどれだけ阻害したのかを明らかにし、この問題に対してどのような予防策、改善策が取られるべきかを研究・討議した。それは危険管理論の専門家に課せられた責務ともいえるもので、我が学会しかできないことであったのではないだろうか。その意味で、まことに意義深い研究報告であった。

 また、全国大会二日目には、第2統一論題「新会社法とリスクマネジメント」の研究・討論が行われた。コンプライアンスが叫ばれるなか、新会社法の重要な任務を明らかに示す貴重な研究報告であった。

本号には、さらに内部統制とリスクマネジメントに関する論文が寄せられるなど、企業の法令順守に資する時宜を得た研究が掲載されている。今後、我が学会が発展していくためにも、会員の皆さんが一層の研鑽を積まれ、このような時宜を得た研究成果を続々と発表されるよう望んでやまない。

2007年1月19日

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