企業リスクマネジメント、経営学としてのリスクマネジメントの理論と実践、ソーシャルリスクマネジメント、こうしたテーマでの単独著書の刊行者が多いのが日本リスクマネジメント学会の特徴です。

 

2020年8月8日に、評議員、事務局長代理の八木良太氏の最新作『それでも音楽はまちを救う』(イースト新書)が刊行されました。 新型コロナウィルスにより観光業界、そしてイベント業界が大きな打撃を受けました。

 

新型コロナウィルス禍に見舞われた地方を救うヒントが、人々を熱狂させ感動を与える音楽イベントの力、そして、それを観光に取り入れる音楽ツーリスムにあると本書は説きます。高槻ジャズストリートなど、詳細な調査で追った地域再生の現場が描かれます。第4章は、「音楽イベントのリスクマネジメント」で、「リスク感性」「リスクコミュニケーション」「リーダーの決断(リスクテーキング)」の重要性を提示しています。

 

以下は、近年の日本リスクマネジメント 学会会員による単独著書の一部です。

 

赤堀勝彦 『実践 企業リスクマネジメント』(保険教育システム研究所、2018年)

石井至 『世界が驚愕 外国人観光客を呼ぶ日本の勝ちパターン』(日経BP、2018年)

上田和勇 『事例で学ぶ リスクマネジメント入門 復原力を生み出すリスクマネジメント思考』(同文舘出版、2014年)

亀井克之 『第2版 生活リスクマネジメントのデザイン 保険とリスクコントロールの基本』(法律文化社、2020年)

奈良由美子 『改訂版 生活リスクマネジメント』(放送大学教育振興会、2017年)

松田千恵子『コーポレートガバナンスの実践』(日経BP社、2018年)

八木良太 『それでも音楽はまちを救う』(イースト・プレス、2020年)

安岡孝司 『企業不正の研究 リスクマネジメントがなぜ機能しないのか』(日経BP社、2018年)

李洪茂 『リスク・マネジメント論』(成文堂、2019年)